平成は「女性活躍の時代」。令和は「男性の家庭活躍の時代」へ
安倍政権は、女性活躍という言葉を歴代政権の中で最もよく使い、労働力不足という理由からではありますが、平成は女性活躍が最も進んだ時代だと言えると思います。
しかし、その実態は、女性が「育児も完璧にやり遂げながら社会進出も果たす」という「女性のスーパーウーマン化」によって支えられた女性活躍でした。
女性は「家庭」領域から「仕事」領域に活躍を広げましたが、男性の多くは「仕事」領域から「家庭」領域へと活躍を広げることはなかったのです。こうして、母親がギリギリの綱渡りを1人でこなす「ワーク・ライフパニック」な毎日は、活躍すればするほど疲れていくという様子を子どもたちに見せることになりました。
その結果「私は、お母さんのように両方1人でやるのは辛いから専業主婦が理想」「僕は、将来あんな風に奥さんや子どもから恨まれるなら、結婚はしたくない」といった次世代へのリバウンドを起こしつつあります。つまり今の状況は、次世代でさらなる少子化と労働力不足が加速する構造なのです。
これを根本的に解決するためにも、令和は、今度こそ男性が「家庭活躍」する時代にしなくてはなりません。「2人で協力し合えるなら、仕事しながら子どもも何人かほしい」と子どもたちが自然に思えるような、現世代の環境を作るのが男性育休の義務化なのです。