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「なんでも先送り」が治らない人の根本的な“勘違い”



2021年01月05日 公開

佐々木正悟(作家)、大橋悦夫(実業家)

佐々木正悟

「いつも時間が足りず忙しい」
「気が乗らない仕事を先送りしがちで、よく締切に追われている」
「年末年始にやることを決めていたのに、結局ほとんど手をつけないまま終わってしまう」

ビジネス書作家であり心理学ジャーナリストの佐々木正悟氏はこうした悩みについて、多くの人は自分が時間内にこなせる作業量を正確に把握しておらず、そもそも実現が不可能な計画を立ててしまいがちだと語る。

同氏は著書『なぜ,仕事が予定どおりに終わらないのか?~「時間ない病」の特効薬!タスクシュート時間術』の中で、時間に追われる人の共通点とその解決策を提案している。

本稿では同書より、いつも「時間がない」と感じる人が、根本的に勘違いしていることについて書かれた一節を紹介する。

※本稿は佐々木正悟(著)大橋悦夫(監修)『なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?~「時間ない病」の特効薬!タスクシュート時間術』(技術評論社刊)より一部抜粋・編集したものです。

 

よく遅刻する人が見落としていること

「時間がない!」というのは、じつは単純な話です。「締め切りに間に合わない!」ということなのです。

このことは、「締め切り」が時間として示されると、非常にハッキリします。

たとえば、
「フライトの時刻は11:00ちょうど! 今は10:54! まだ搭乗手続きが完了していない!」

となれば、焦るでしょう。これが「時間がない!」です。

この事態を迎えてしまう原因は、「やることが多すぎる」ということがほとんどです。しかし意外なことに、余裕を持つことのできる人ですら、同じ事態に陥ることはあります。

なぜでしょうか。じつは、それらの人たちは、締め切り時間の扱いをまちがえているからです。最終の締め切り時刻〝以外〟の時刻を、無視しているのです。

フライトは、たしかに11:00ちょうどかもしれません。しかし、その前に搭乗手続き、その前に朝食、その前に空港まで移動、と「連続する行動」が並んでいます。

つまり、「フライトの時刻」を知るだけではなく、「搭乗手続き」「朝食」「移動」のそれぞれの「締め切り時刻」もおさえておくべきです。

多くの人は「フライトの時刻」だけを「予定」として、「移動」や「朝食」は「その前に済んでいればいい」程度に考えがちです。しかし、最後の「予定」に間に合わせるための、一連の直前のタスクは、「連続した予定」になります。開始時刻に遅れてはまずいからです。

 

準備も「予定」である

私は娘が幼稚園に通うようになって以来、どうして世の中でこれほど「育児と仕事の両立」が話題沸騰しているのか、ちょっとわかるようになりました。「子どもの面倒を見ながら、何かをする」というのは、じつに難しいものなのです。

「こんな状況で、時間管理などしていられない!」と思われるのもよくわかりました。しかし、どう考えても「こんな状況だからこそ、時間管理せずにはすまされない!」のです。この状況で時間を管理しなければ、たちまち遅刻の山を築くでしょう。

幼稚園に間に合うよう娘を送るために、仮に8:45に家を出なければならないなら、「8:45には家を出る」だけだと情報として不十分です。

私は「8:45」のように「動かせない予定」のことを「壁」と呼んでいます。「8:45」はまぎれもなく「壁」ですが、じつは「持たせる荷物のチェック」も、「着替え」も、「(娘の)歯磨き」も、ことごとく「壁」なのです。

つまり、せめて「8:37」くらいには「歯磨き」を開始できなければ、幼稚園に遅刻する可能性が出てしまうということです。

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