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「血管の老化」が寝たきりの元凶に? 今すぐできるセルフチェック

池谷敏郎(医学博士、池谷医院院長)

2022年01月14日 公開 2022年08月25日 更新

 

野菜は1日400gを目標に!

まず取り組みたいのが、食生活の見直しです。生活習慣病と診断される方のほとんどが、カロリーオーバー(食べすぎ)で、特に糖質を摂とりすぎています。血管を若返らせる食事法をいくつか紹介していきます。

食事でつねに心がけたいのは、できるだけ野菜を多く食べること。厚生労働省の指針では、成人の1日の野菜摂取量の目安は350g以上。血管のためにはそれより多めの1日400gを目標にしましょう。

<野菜を食べるメリット>

・余分な脂質を排泄できる。
・満腹感を得やすく、過食を避さけられる。
・高血圧や動脈硬化を招く塩分(ナトリウム)を体外に排出しやすくなる。
・塩分、脂質、カロリーを抑えられる。
・食後の高血糖を抑えられる。
・抗酸化(体の老化を防ぐ)作用をもつファイトケミカルを摂ることができる。

野菜を食べすぎてデメリットになることはありません。複数の野菜をたくさん食べましょう!

 

減塩は基本中の基本!

塩分を摂りすぎると、体内を循環する血液の量が増え、さらに血圧を上昇させるホルモンが分泌されることで高血圧につながります。また高濃度の塩分は、動脈の内皮細胞を直接害することもわかっています。

日本高血圧学会のガイドラインでは「1日6g 以下」が推奨されています。これは現実的には難しいので、まずは1日10g以下をめざしましょう。

<減塩のポイント>

・出汁、酸味、辛味、ハーブを活用し、塩、みそ、しょうゆを減らす。
・調味料を減塩タイプに変える。
・ラーメンやうどんなど麺類のつゆは残す。
・塩分の多いつゆやソースの入った丼ぶりもの、カレーなどは控える。
・意識して青魚を食べよう

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意識して青魚を食べよう

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