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猫背の人に"うつ"が多くなる理由 ストレスとの密接な関係



2019年01月17日 公開

小林弘幸(順天堂大学医学部教授)

猫背が常態化してしまう原因

ストレスがかかると戦闘態勢=猫背になり、平常時には背筋が伸びる。それが人間の本来のプログラムです。

たとえば急に人前で喋しやべらなければならないようなとき。ついつい背中が丸くなり、声も小さくなってしまいませんか? ストレス下で身体を丸めるのは防衛本能なので、これはごく自然なことなのです。

現代社会では、仕事や社会の情報があふれ、夜まで強い光に晒さらされるなど、たくさんのストレスがかかっています。すると、猫背になるスイッチをOFFにすることができなくってしまうのです。

狩猟採集時代、あるいはそれ以前の「ストレス」は、生命の危機に直結していました。

でも文明社会では、そのようなことはめったにありません。

仕事の緊張、人前で喋る緊張、勉強のストレス……どれも人生にとって大事なことかもしれませんが、でも、死ぬわけじゃない。それに、気分が暗いと背中が丸くなり、気分が晴れれば背筋は伸びます。だから、楽天的な思考が必要なのです。

ただし、ストレスは完全に悪者なのではありません。ストレスは、人生におけるスパイスです。

スパイスは食事に彩りを与え、食欲を増進させてくれます。しかし、あまり多く摂取すると身体によくないものもあります。

身体には、小さなストレスが必要です。たとえば運動はストレスなのですが、まったく運動をしない生活では、筋肉は減り、脂肪が増えてしまいます。

また、適度なストレスには、自律神経を整える効果があります。メリハリのない生活だと交感神経のスイッチが入らず、「朝から、なんかダルい」「夜なのに、眠れない」と言い続けるはめになります。

心にも、軽いストレスは大事です。一流のアスリートだって、本番の緊張感があるからこそ、練習よりはるかにいい記録が出せるのです。

定年になって引退すると、とたんに抜け殻のようになってしまう人がいます。仕事にはストレスがつきものですが、それが人生の「はりあい」となっていた証拠で、毎日、活力を与えてくれているともいえます。

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気づかぬうちに「猫背になる練習」をしてしまっている >



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