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生き方

「ひとりで悩む人」に看護師僧侶が教える“たったひとつの脱出法”

玉置妙憂(看護師僧侶:たまおきみょうゆう)

2019年04月12日 公開 2022年06月16日 更新

自分や他人をいたずらに責めないで

迷う。登る。考える。決断する。あたりまえのことながら、これらを行なっているのは「自分」です。でも、「自分が行なっている」という考えが、迷ったときにはけっこう曖昧になっています。

「○○のせいでこうなった」「××だから思うようにできない」と、失敗した原因やうまく抜け出せない現状を、自分以外のせいにしてしまうのです。

しかし、そもそも自分に軸がなかったから遭難したともいえるのです。自分の軸とは、「自分で自分のケツを持つ覚悟」と言い換えてもいいでしょう。

道を選ぶのも自分、歩くのも自分、迷うのも自分、抜け出すのも自分です。となれば、誰かのせいにして腹を立てたりしているヒマなんてありません。

迷いや失敗は自分の軸を太くする絶好のチャンスです。「大丈夫、必ず解決できる」と、まずはあなたがあなた自身を信じてあげましょう。そうすれば、あなたの軸がまた一回り大きくなります。

 

人に話せば、手放せる

とはいえ、たった一人で山を登るのはしんどいもの。少しでもラクに次元を上げる方法の一つに、「人に話す」があります。あなたが抱え込んでいる重い荷物を軽くしてラクになるためには、誰かに「話す」ことです。「話すことは、放すこと」なのです。

私たちは人に話すとき、これまでの出来事を時系列に整理し、その時々の登場人物を描写し、自分の思いを言葉で表現しますね。すると、「起こったこと」を客観的に捉えなおすことになり、ぐるぐるしていた頭が整理されます。

友達に話を聞いてもらって「すっきりした!」と感じたことはありませんか。もちろん聞いてくれた友達には感謝ですが、すっきりできたのはあなたの次元が上がったからです。

ただし注意しましょう。「○○なの、どうしたらいい?」「××がひどいの、なんとかして!」というように、自分に軸を置かずにいくら話してもダメ。効果はありません。

起きた出来事に対して、「どうして私は“困っている”のか」「どうして私は“ひどい”と思ったのか」と、しっかり自分に軸を置いて、話してみましょう。そして、友達から答えをもらおうと思わないことです。だって、答えはあなたの中にしかないのですから。

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「はじっこ」にいると気づけるようになる

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