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これって認知症?「何度も同じことを聞いてくる母」との上手な付き合い方

佐藤眞一(心理学者・医学博士)

2021年12月06日 公開 2022年03月03日 更新

 

「何を考えているのかわからない人」との付き合い方

認知症介護がつらくなる大きな理由の1つに、「心の理論」が失われることが挙げられます。「心の理論」とは、「他者には他者の心があって、自分とは異なる心があることを理解し、他者の心の動きを推察すること」。

認知症になると相手の表情や言葉などから心中を察することが難しくなり、その場に合った行動をとれなくなります。こうなると介護者にとって認知症の人は「何を考えているのかわからない人」になっていき、お互いに意思疎通が難しくなります。

そこで大切になるのが、笑顔で相手の話をできるだけ聞いてあげること。誰だって自分のことを尊重してくれて、ニコニコしている相手に対しては、いい印象をもちます。これは普段の人間関係においても当てはまることです。「意思疎通ができない人」「何を考えているのかわからない人」はどこにでもいるものなのですから。

 

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