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生き方

脳科学者が教える「脳が喜ぶ6つの言葉」

西剛志(脳科学者)

2022年07月21日 公開 2024年02月05日 更新

 

うれしいときに出る言葉は、いい言葉

私たちは少なくとも1日に6000回以上、物事を考え、言葉を使っています。その言葉がマイナスに働く言葉ばかりだったらどうなると思いますか? プラスに働く言葉をよく使う人との間には、きっと大きな差が生まれるでしょう。

では、プラスに働く言葉を使い、脳のパフォーマンスを上げるにはどうすればよいのでしょうか。

私たちはうれしい体験をしたとき、「やったー!」「最高」「ありがとう」などと口にします。そのとき、脳ではリラックスのホルモン=セロトニン、やる気のホルモン=ドーパミン、至福のホルモン=β(ベータ)エンドルフィンなどが分泌されます。

1日の中で、うれしいときに口にする言葉をよく使うようにしましょう。これが口ぐせになれば、1日のパフォーマンスは大きく変わります。

 

口ぐせは変えられる?

ズバリ、口ぐせは変えられます。脳には「変化しやすい」という性質があるからです。口ぐせが変われば、人生も変わります。

具体例を1つ紹介しましょう。私のところに、仕事がうまくいっていない経営者が相談に来られました。何かあるたびに口から出るのは「私は運が悪いから...」。私はその方に、本当はどんな言葉を使いたいのか聞いてみました。

「『ラッキー』と言いたい」とおっしゃったので、「1日に1000回、ラッキーと言ってください」とアドバイスをしたのです。すると後日、その方から「ずっと運が悪いと思っていたけれど、結構ラッキーだったことに気づいた」と連絡がありました。

自分は運がいいと思うようになった結果、自信を持って行動したり、人とつきあったりするようになり、今では大活躍されています。口ぐせを変えることで、目に入ってくるものやメンタルが変わり、人生が好転したのです。

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他人の言葉とのつきあい方

著者紹介

西剛志(にし たけゆき)

脳科学者

1975年生まれ。東京工業大学大学院生命情報専攻修了。工学博士取得後、国家公務員を経て新会社を設立し、世界的に成功している人の脳科学的なノウハウや才能を引き出す方法を講演会などを通して1万人以上に提供。『なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?』(アスコム)など著書多数。

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