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「休みたいのに休めない人」に共通する“罪悪感”の正体

2022年05月20日 公開

加藤諦三(早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員)

 

幸せへの1歩は「現実を認めること」

幸せになる第1歩は自覚である。現実を認めることである。まず自覚が先である。

あなたが思っているよりもはるかにあなたは人を恨んでいる。それをあなたは我慢してきた。だからあなたは生きることに疲れたのである。

あなたが思っているよりもあなたの心の底には、憎しみの感情がたまっている。おそらくどのくらい人を恨んでいるかに気がついた時には、あなた自身が驚く。

あなたはその自分の憎しみのものすごさに圧倒されるであろう。それくらいあなたは日々我慢をしてきた。だからあなたは生きることに疲れたのである。だからあなたは生命力の低下した人になったのである。

そこまで自分を欺けば生命力の豊かな人にはならない。そこまで無理をして我慢すれば生命力の豊かな人にはなれない。

あなたは自分の目的の実現のために頑張ったのではない。人に気に入られようと自分を欺いて頑張ったのである。それで生命力の豊かな人になれといっても無理である。

あなたは幼児的願望が満たされていないのに立派な人を演じて生きてきた。しかし、あなたが気がついていないうちに毎日毎日少しずつあなたは自分を傷つけていたのである。

 

自分のためだけの「1日」を生きる

あなたは会社に行って周囲にいい顔をするのがイヤなのに、「イヤ」と意識もせずに毎日会社に行っていい顔をしていた。毎日のことなので、意識はされていないが、確実に心は日々傷ついていた。

毎日ポタポタと落ちる水滴が石をも穿つように、毎日のストレスがあなたの心を傷つけていた。あなたは毎日自分の生命力が少しずつ落ちているのに気がつかなかった。

そしてある時に、もう会社に行くのがイヤになる。家に帰るのがイヤになる。何をするのもイヤになる。

「悩みは昨日の出来事ではない」と言ったオーストリアの精神科医ベラン・ウルフにならっていえば、「あなたの心の疲れは昨日おきた出来事が原因ではない」。

毎日の「自らを欺いた生活」の結果である。だからせめて今日は、自分のためだけの1日を実行してみよう。

心の疲れは、昨日起きた出来事が原因ではないのだから、じっと時期の通り過ぎるのを待ってみよう。「こうして休む時期も私の人生には必要なのだ」と自分に言い聞かせて。

【著者紹介】加藤諦三(かとう・たいぞう)
1938年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。1973年以来、度々、ハーヴァード大学研究員を務める。現在、早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員、日本精神衛生学会顧問、ニッポン放送系列ラジオ番組「テレフォン人生相談」は半世紀ものあいだレギュラーパーソナリティを務める。 

 

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